会話に対して、苦手意識を持っている人は多いですよね。そして、話し方の本を買って読んだり、話し方教室などに通っている人もいるかもしれません。でも、そういう人は、努力したとしても会話が上達する可能性は低いです。
なぜなら、話し方教室などでは、発声方法や滑舌の練習をメインに行っている所が多いからです。つまり、魅力的な話し方を身に付ける練習ということですね。そういったことを学んだとしても、会話が上手くなることはありません。
なので、まずは会話を身に付けるための基本を覚えるようにしましょう。
話し方と会話は別に考える
いつまでも会話が上手くならない人は、話し方と会話を混同している可能性があります。これらは、全く異なるものですから、同じように考えないようにしてください。
会話:相手と意思疎通すること
上記のように、話し方というのは、自分の意見をどのように伝えるかということです。一方、会話というのは、相手と意思疎通をしながら話題を転換していくことです。両者は似ていますが、本質が全く異なっていますよね。
会話は相手がいることですから、相手のことを考える必要があります。つまり、話をしっかりと聞く能力が求められるわけです。なので、自分の話し方に意識がいっているうちは、いつまでも会話が上達しないということですね。
『話し上手は聞き上手』と昔から言われれているように、聞くという行為はすごく重要です。なので、会話が苦手だと思っている人は、ちゃんと相手の話を聞けているかを意識してみましょう。
聞き上手になる3つのコツとは?
話をよく聞く人は、誰からも好かれやすい傾向にあります。なぜなら、人は自分の話を聞いてもらいたいと思っているからです。自分の話を否定されたり、無視されたりすると、誰だって傷つきますよね。
だから、相手のことを尊重して、しっかりと話を聞くようにしてください。そうすることで、自然と会話は弾んでいくものです。
肯定的なリアクションをする
相手の話を、肯定的に受け止めるようにしましょう。「スゴイね!」「確かに!」など、驚きも含めたリアクションをすることで、相手に対して肯定的な態度を示すことができます。自分の話に共感してもらえたら、嬉しくなりますよね。
だから、相手を肯定的に受け入れることで、相手は気持ちよく話してくれるようになります。聞き上手な人は、こういったリアクションが非常に上手いので覚えておいてください。
相手の話したいことを聞く
人は自分の話したいことを、聞いてほしいと思っています。だから、相手が何を話したいと思っているのかを、しっかりと読み取るようにしてください。一般的に、苦労話や成功体験などは、人が話したいと思う話題です。なので、そういった話題を振ってみるのも良いでしょう。
そして、より話を深く掘り下げるために、5W1Hに沿った質問をするようにします。「いつ?」「どこで?」「誰と?」「何を?」「どのように?」など、その場の状況を詳しく質問することで話を広げることができます。
具体的に褒める
人は自分のことを認めてほしいと思っていますから、相手を褒めることで気持ち良く話してくれるようになります。そして、相手を褒める際には、具体的な箇所を指摘するようにしてください。そうしないと、嘘っぽく聞こえるようになります。
たとえば、「その服カワイイね」というよりも、「その服、花柄が鮮やかできれいだね」といった方が、具体的で信憑性が高いですよね。適当に褒めていない印象を与えることができますから、好印象を与えることが可能です。
以上、聞き上手になるための秘訣を紹介しました。会話を弾ませるためには、相手を肯定的に受け止めて気分良く話してもらうことが大切です。なので、自分の話をするよりも、相手の話を聞くことを重視するようにしましょう。そうすれば、話し上手な人間になれるはずです。