会話をする中で、些細なことでケンカになったことは無いでしょうか?そんなつもりは無いのに、相手に誤解されてしまって怒らせてしまうことはあると思います。また、ビジネスの場面でも、「これコピーしといて」と言ったのに、いつまでたってもやってくれないことなどもあります。
こういった問題は、伝え方にあります。自分が正しく伝えているつもりでも、相手が間違って理解している可能性があるということです。自分にとっては冗談でも、相手は怒ることがありますよね。
「コピーしといて」と言っても、今すぐやるのか、今日中にやれば良いのか分かりません。自分と相手の意識は異なりますから、トラブルを防ぐために伝え方に注意しましょう。
人によって考えは違う
自分と相手は、全く違う人間です。だから、同じ考え方はしないと思っておきましょう。
たとえば、「大きな家」と聞くと、100坪くらいの家をイメージする人もいますし、ハリウッドスターの豪邸のようなイメージをする人もいます。「赤い色」といっても、ポストの色やトマトの色、信号の色など、同じ赤でも微妙に違いますよね。
なので、自分が正確に伝えているつもりでも、相手の頭の中には全く違うイメージができている場合が多いわけです。誤解を防ぐためには、理解してもらえるまで何度も説明をする必要があります。話を伝える側としては、相手が理解するまで責任を持つことが大切ですね。
そのために、相手の顔色を注意深く観察してください。表情などを見ていると、ちゃんと理解できているかが分かります。自信が無さそうな表情をしていたら、角度を変えてもう一度説明するようにしましょう。
また、ちゃんと理解しているか質問するのも良いですね。一方通行ではなくて、ちゃんと双方向のコミュニケーションを行えば、誤解を防ぐことができます。
あいまいな発言は避けるようにする
話を伝えるときに、あいまいな発言をしてしまうことがあります。意味を限定する伝え方をしないと、誤解が生まれる原因となります。ですから、間違えないように、ハッキリと伝える努力をするようにしましょう。
たとえば、「これやっといて」といっても、いつまでにすれば良いのか分からないですよね。また、どのようにするのかも説明が必要な場合があります。自分は分かっていても、相手が理解できるかは別なので、伝え方を工夫しないといけません。
他にも、以下のようなものがあります。
- みんな言っている ⇒ みんなって誰?
- これはダメだ ⇒ なぜダメなのか? どう改善すればいいのか?
- 明日までに作って ⇒ どんなフォーマットで? 明日の何時までに?
捉え方が複数あるような表現を使うと、相手は間違って理解する恐れがあります。だから、出来るかぎり具体的に説明するようにして、あいまいな発言は無くすようにしてください。そうすれば、より話を伝えやすくなるはずです。