会話をしているときに、相手と趣味が合わなければ話が弾むことはありません。興味の無い話を聞くのは苦痛に感じてしまいますし、相手もリアクションが無ければ話す気を無くしてしまいます。だから、会話には共通点を見つけるのが大切だと言われるわけですね。
しかし、いつでも共通点があるわけではないでしょう。時には、興味の無い話であっても、盛り上げるために努力をしなくてはいけません。そのために、アクティブリスニングを身に付けるようにしてください。
ここでは、話を盛り上げるための聞き方について紹介をします。
アクティブリスニングとは何か?
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、アクティブリスニングとは積極的に相手の話を聞くためのテクニックです。話し手の立場としては、自分の話を真剣にだったり、楽しそうに聞いてくれたら嬉しくなりますよね。
そのために、色々なリアクションを取りながら、相手の話を聞いていることをアピールします。「あなたの話は面白いですよ」というメッセージを伝えながら聞くので、相手は楽しくなってドンドン話し続けてくれるわけです。
相手の話に対して、必ずリアクションを取ってください。せっかく相手が話してくれているのに、無表情で聞いていたら面白くない印象を与えてしまいます。相手の話す気が無くなってしまいますから、気を付けるようにしましょう。
これが出来ていない人は、面白くない話に対して表情に出てしまいます。すると、それが相手に伝わってしまうので、話す気を無くしてしまうわけですね。それだと話を盛り上げることができませんから、気を付けるようにしてください。
相手の心を開かせることができずに、いつまでも距離感を縮めることができなくなるはずです。
アクティブリスニングの方法について
うなずき・相槌
相手の話を聞きながら、うなずきや相槌を入れましょう。首を縦に振ったり、「へぇ」「そうなんだ」などと言うことで、会話にテンポを持たせることができます。また、相手の話への興味を示すこともできるので、気持ち良く話してもらえるようになるわけですね。前のめりの姿勢になって、積極的に聞くということが大切です。
何のリアクションも無かったら、ちゃんと聞いていたとしても印象が悪くなります。話を聞いているかは問題ではなくて、相手にどう思われるかが問題だということです。基本的なことですから、マスターしておきましょう。これは最もよく使うテクニックなので、覚えておくようにしてください。
オウム返し
相手の話を繰り返すことで、会話の内容を整理することができるテクニックです。「昨日は、家族で上野動物園に行ってきたんだ。」と言われたら、「へぇ、上野動物園に行ったんですね。」などと返答しましょう。
うなずきや相槌ばかりでは単調になってしまうので、時にはオウム返しなども取り入れることが大切となります。うなずきと相槌、オウム返しは、アクティブリスニングの中で最も頻繁に使うテクニックです。だから、意識的に使うようにしてください。
要約・言い換え
要約は少し高度なテクニックですが、相手の話を端的にまとめて話す方法です。「これまでの話をまとめると、○○ということですね」こういった返しができると、ちゃんと理解できていることを示すことができます。
会議やプレゼンなどで使うことで、ポイントが高くなるでしょう。どちらかというと、ビジネスの場面で頻繁に使うテクニックだといえます。
そして、言い換えをすることも大切です。「今日は寝坊した上に、急いで転んじゃったよ」といわれたら、「踏んだり蹴ったりですね」などと別の表現に言い換えてあげます。そうすることで、会話に広がりを持たせることができ、話を弾ませやすくなるはずです。
自分のボキャブラリーの数によって、使える場面も多くなっていきます。なので、色々な言葉を知っておくことが大切ですね。
表情を豊かに
相手の話を聞きながら、笑いや驚きなどの表情を示すようにしましょう。自分の感情をストレートに伝えることで、相手の気分が乗りやすくなります。無表情で話を聞いていたら、楽しいのかどうか分かりません。退屈なのかと思われてしまって、相手を不安にさせてしまうので注意してください。
また、自分の感情を表に出す人は、誰からも好かれやすい傾向にあります。だから、積極的に自分の気持ちを伝えるようにしましょう。表情を豊かにすることで、会話が盛り上がりやすくなるでしょう。
以上、アクティブリスニングについて解説をしました。積極的に相手の話を聞くことを意識すれば、会話を盛り上げるのは簡単です。相手との距離を近づけることにもなるので、すぐに仲良くなることができると思います。