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ベルミーノ監督「Ria」製作開始

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カンヌ国際映画祭で2本の短編映画を立て続けに上映し成功を収めたフィリピン人映画監督、アーヴィン・ベラルミーノが、長編映画デビュー作「リア」の制作に乗り出しました。

このパンクドラマは、マニラにある「タリマ」と呼ばれるパンク・コミューンで育った孤児のフィリピン人パンクミュージシャン、リアの物語です。リアは、コミューンの老婦人であり糖尿病を患うオルガの医療費を稼ぐため、オリエンタルホテルでハウスキーパーとして働きながら、自分にとっての家族であるコミューンを、取り壊しや腐敗から守るために奮闘します。

ベラルミーノ監督は、カンヌ国際映画祭批評家週間2024で上映された「ラディカルズ」や、カンヌ国際映画祭短編映画コンペティション2025で上映された「アガピート」(共同監督)で共に仕事をしたキラ・ダネル・ロメロと共に脚本を執筆しました。プロデューサーはクリスティン・デ・レオンで、ベラルミーノ監督のカンヌ短編映画や、アドナン・アル・ラジーヴ監督による特別表彰作品「アリ」(2025)など、以前から数々の作品で協力しています。

主人公リア役には、カンヌ国際映画祭短編映画メインコンペティション2025で「ブルールーム」と「アガピート」に出演したヌール・フーシュマンドが抜擢されました。コミューンの老婦人オルガ役には、「シリグ」(カンヌ国際映画祭監督週間)で知られるベテラン女優シルビア・サンチェスが起用されています。

その他、助演にはセドリック・フアン(「ゴムブルザ」、2023年メトロマニラ映画祭最優秀主演男優賞受賞)、イアナ・ベルナルデス(「グスト・キタ・ウィズ・オール・マイ・ヒポタラマス」、2018年シネフィリピーノ映画祭最優秀主演女優賞ノミネート)、そして「アガピート」にも出演したアンドレ・ミゲルとベロニカ・レイエスらが名を連ねています。

フーシュマンドは、自身の役柄について「彼女の物語、沈黙、苦悩、そして強さは、私の心に深く刻まれています。素晴らしいチームに囲まれて、より深く掘り下げ、より勇敢なアーティストになり、リアに真実と人間味を与えたいと思っています。抵抗が私たち全ての中に生きていることを思い出させてくれる物語を称え、あまりにも頻繁に闇に葬り去られるものを照らすことができればと思っています。」と語っています。

ベラルミーノ監督は、「リア」について、「壊れたシステムによって誰かを失った人、沈黙を拒否する人、抵抗の力に信じる全ての人々の物語です。」と述べています。

本作は、パンクアーティストであり、共同制作者であり、友人でもあったポン・スポタニョに捧げられています。彼のビジョンは、今もなおこのプロジェクトにインスピレーションを与え続けています。「リア」は、セマン・ドゥ・ラ・クリティック・ネクストステップ、カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン・ラ・レジダンス、アンスティチュ・フランセ・ラ・ファブリック・シネマなどの開発プログラムに参加し、プリン・ピクチャーズ、FDCP国際共同制作基金、ノルウェーのソーフォン基金からの資金援助を受けています。また、東京ギャップ・ファイナンス・マーケットにも参加しました。

Source: Filipino Punk Drama ‘Ria’ From Arvin Belarmino Enters Production (EXCLUSIVE)

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