エンビディアのCEO、ジェンセン・フアン氏がロンドンで記者会見を行い、GoogleのAI画像生成ツール「GeminiのNano Banana」への熱い想いを語りました。「Nano Bananaが大好きなんです！皆さんもそうでしょう？だって、最高じゃないですか！」と、熱っぽく訴えるフアン氏。その人気は凄まじく、9月最初の数日間でGeminiの画像生成数が3億枚を突破したと、Google LabsおよびGoogle Geminiのバイスプレジデント、ジョシュ・ウッドワード氏がXに投稿しています。
イギリスでのデータセンター、スーパーコンピューター、AI研究への投資を発表したばかりのフアン氏は、イギリスのAI分野における将来性についても楽観的な見通しを示しています。「イギリスは自国の潜在能力を過小評価しすぎだ」と、産業革命や蒸気機関車、DeepMind（現在はGoogle傘下）、そして優秀な大学研究者などを例に挙げ、イギリスのAI発展の可能性を力強く主張しました。「イギリスの料理の腕前も素晴らしいですし、紅茶も美味しい。素晴らしい国なんです！」と、ユーモアを交えながら熱弁を振るいました。
エンビディアは今週、データセンター構築企業Nscaleに6億8300万ドルの株式投資を発表。OpenAIやMicrosoftと共に、イギリスにおけるAI推進の中核を担う存在となっています。フアン氏は、Nscaleが今後6年間で680億ドル以上の収益を上げると予測し、「NscaleのCEO、ジョシュ・ペインにとって、私は彼の人生で最高の出来事だったと言えるだろう」と自信満々に語りました。
自身もAIを日常的に使用しているフアン氏は、AIが学習、思考、情報アクセス、文章作成などに役立っていると説明。「AIは既に私の生活、そして皆さんの生活を向上させている。私のAI使用経験は、皆さんの未来の姿と言えるでしょう」と述べました。フアン氏が普段利用しているAIツールは、状況に応じて使い分けているとのこと。技術的な作業にはGemini、芸術的な作業にはGrok、迅速な情報収集にはPerplexity、日常的な使用にはChatGPTを好んで使用しているそうです。重要な作業を行う際には、複数のAIツールに同じ指示を与え、互いの結果を批評し合うことで、最適な結果を得ていると明かしました。
最後にフアン氏は、「AIは誰もが利用できるべきだ。電気やインターネットと同じように、AIの恩恵を誰一人取り残すべきではない」と訴え、「AIはテクノロジー格差を解消するための最大の機会だ」と締めくくりました。Nano Bananaの話題にも再び触れ、「Nano Bananaは使い方が簡単。誰でも使えるんだ！」と、AIの普及への強い意志を示しました。
Source: Nvidia CEO Jensen Huang Is Bananas for Google Gemini’s AI Image Generator
