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ブラジル映画祭:チリ作品が注目

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ブラジルを拠点とするサンバキ・カルチュラル社が、チリのカミロ・ベセラ監督の最新作「エル・シエロ・ケ・ピンタモス(邦題未定)」のプロデュースに参加することが明らかになりました。同社は、ベセラ監督の前作「マイビー・イッツ・トゥルー・ホワット・ゼイ・セイ・アバウト・アス(邦題未定)」でも共同制作を務めています。

ベセラ監督の前作は、昨年サンセバスチャン国際映画祭で世界初上映され、その後、ヨーテボリ、シカゴ、ハバナなどの映画祭を経て、現在Amazonプライムビデオで配信されています。

最新作「エル・シエロ・ケ・ピンタモス」は、1990年代後半のサンティアゴを舞台に、問題を抱えた3人のティーンエイジャー、アナ(15歳)、マティアス(16歳)、イギー(16歳)の物語を描いています。共有する悲しみと現実逃避への願望によって結ばれたアナとイギーは、激しいながらも最終的には傷を残す関係を築きます。数年後、彼らはマティアスを探し、かつての無邪気さを取り戻そうと再会しますが、時の流れによってすべてが変わり果てていることに気づきます。主演は、チリの若手スター、クレメンテ・ロドリゲス(「エル・コンデ」)とオクタビオ・ベルナスコーニ(「ラ・ハウリア」)が務めます。

サンバキ・カルチュラル社のジョアナ・ニンは、「ベセラ監督の前作のコンセプトに感銘を受け、彼の新作に参加することに強い関心を抱きました」と述べています。彼女はさらに、「ブラジルの映画界は素晴らしい時期を迎えています。サンバキ・カルチュラルも近年大きく成長しました。国際的な共同制作は絶好の機会であり、サンセバスチャン国際映画祭でストーリーボード・メディアとの共同制作契約を締結できて大変嬉しく思っています」と語りました。ニンは数々のドキュメンタリーや長編映画を監督しており、リオ映画祭で受賞した「Captive Hearts」などが知られています。

ストーリーボード・メディアの共同設立者、カルロス・ヌニェスは、「私たちは近年、ラテンアメリカの才能と世界中の観客を繋ぐ制作モデルを確立してきました。国際共同制作を推進し、戦略的パートナーシップを拡大する絶好の機会です」とコメント。そして「サンバキ・カルチュラルとの共同制作契約を締結でき、ブラジルという重要な地域からの重要なパートナーを迎え入れることができて大変喜んでいます。サンセバスチャン国際映画祭は、ラテンアメリカとヨーロッパの架け橋を築き、芸術性と商業的な可能性を兼ね備えた物語を国境を越えて紹介するための重要なプラットフォームです」と付け加えました。

ベセラ監督自身のティーンエイジャー時代の経験に基づいた本作は、社会と家族の断絶をテーマに、青春時代の危うさを描いた、深く考えさせられる作品となっています。チリの映画界は現在、世界中の映画祭や市場で高い評価を得ており、サンセバスチャン国際映画祭でもその存在感を示しています。

Source: Brazil’s Sambaqui Cultural Boards Chilean Camilo Becerra’s ‘The Sky That We Paint,’ as Chile Punches Above Its Weight at San Sebastián (EXCLUSIVE)

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